店主ノート

10年史 その3 (広く)

2019年10月15日(火) 6:50

10月15日 5時36分

10年史 その1.その2.をなるべくなら読んでください。

そうしないと話しの繋がりがわからないと思うので。

•広く

雑誌、ラジオ番組のおかげで平日の0人もなくなり、今度は週末にお客様を返す状況が多くなってくるし5名以上の席予約やら宴会の問い合わせが多くなって来ました。

そうなると、経営者としては売り上げが欲しくなります。

席の多い店に移りたくなります。

でも、簡単にはいきません。

資金調達とまたお金がかかる。

今、思えば銀行か公庫から借りれば良かったかなと思います。

でも、なるべくなら借金はしたくないですよ。

あっちこっちとススキノの物件を見ましたけどやっぱり、広くなると場所も真ん中になってしまうので家賃も敷金も高い。

諦めるしかないのかなと思ってたら、同じ階に〇〇園とゆう焼き肉やがありました。

そこのマスターとは仲が良く

そのマスターも僕とおんなじ悩みを持っていました。

2人でよく話してました。

『平日はそこそこなんだけど週末にお客様を返すのが勿体ないよね。広い店はなんでも高いし参ったなー』とそんなある日

そこのマスターからこんな話しをもちかけられました。

『向かいにある、空いてる居酒屋を2つに割って借りない?』

そうなんです。当時、同じ階に60席もある居酒屋がズッーと空き店舗だったんです。

その店も広くしたらしく、オーナーが3件分の店を借りて壁を壊して繋げて一件の店にしてたんです。

それを今度は2つに割る。

これだと30席くらい確保出来るし家賃も安く済むし引越し作業も楽です。

なんせ、真向かいに引っ越すだけですから笑

話しはトントン拍子に決まり。

引っ越し作業も店を営業しながらです。

引っ越しする店にはスタッフに掃除をさせたりと準備させてました。わからない事があったら向かいに僕がいるので問題なし。

決まってから2週間くらいで広い店に移転です。

それでも、2日間は休みました。

今度の店は良かったなー

入り口から見ると真っ直ぐカウンターに4席があり、カウンターしかないの?

と思ったらカウンターの真後ろに

完全に板で仕切られ半個室が4つありました。

真ん中に廊下があって両サイドに2つの部屋です。

各部屋に名前を付けてました。

エスニック、和室、やん衆、レトロとエスニックは東南アジアの座布団とか装飾品で飾り、和室は壁に和っぽい絵を飾り座布団は和で、やん衆は壁に大漁旗を飾り、レトロは骨董屋に行って昭和初期のポスターを買って貼ったりして部屋作りをしました。

席は全部で26席です。

半個室の仕切りを全部とったら

1つの大部屋になって24名が座れました。

ここは本当に良かった。

隠れ家的な感じで、接待にも密会にも怪しい男女の関係にも使える店でしたよ。

もう、ここまでになるとバイトは平日でも1人居ないと駄目で週末は2人バイトがいないとお客様に迷惑をかけます。

まぁ、料理は僕だけですけど。

前の店から席数がほぼ倍になるとホールは回るんですけどね。

料理が週末のピーク時はなかなか回らない。

酷い時は刺身の盛り合わせが90分後に出した時もありました。

厨房が狭かったので調理助手を入れれなかったんです。

なんせ僕の後ろを通ることが出来なく料理を作ってる真横で洗い物をしてましたし。

2人並んだらもうそれでいっぱい見たいな感じです。

それでも、常連さんは丁度良い広さで使い勝手がいいと言ってくれ新規のお客様が来店しても好印象で帰れら、リピーター率も高くなり

まあ、それでも3階の階段は疲れるなー、トイレが男女共同がなー、掘りごたつ席なら良いなーと言われましたけど

総合的には

良いぞー、良いぞー!

これでズッーと決まりだな!

未来は明るい!

オープンして2年目にして花が開いたな!

そうあの日が来るまではこう思ってました。

それともう一つだんだんと暑さに弱くもなってきた自分に気づかなかったんです。

また、また、長い長くなりました。

ここまで読んでもらい

ありがとうございます。

ここでも、いろいろなエピソードがあるんですけどさらに長くなるので

次なるステージは

•火事 です。

 

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